京町家まちづくりファンドでは、平成18年度からこれまでに100件の改修助成事業を通して、京町家から広がる京都ならではの住まいづくりやまちづくりを応援してきました。
まちづくりの拠点となる京町家の改修事業や、歴史的な通りを修景する取組を募集し、第54回京町家まちづくりファンド委員会(令和7年10月10日開催)における、申請者からの改修内容の発表や厳正な審査を経て3件が助成対象として選定されました。
1. 鯉山町会所 <京町家の改修>
祇園祭では懸装品の展示や粽の授与が行われるなど、重要な役割を果たす鯉山町会所。その伝統文化を守るに相応しい外観に改修するプロジェクト。
■申請者:公益財団法人 鯉山保存会
■工事内容:屋根、外壁、外部建具の改修
■工期:令和8年3月~令和8年6月(予定)
■設計者:一級建築士事務所 内田康博建築研究所
■施工者:長尾工務店

2. 藤西町の路地 <通り景観の修景>
四条堀川のほど近くに位置する、紅染業を営まれていた11戸の借家からなる路地。その路地全体を再生していくプロジェクトの一歩目として、醒ケ井通に面する2軒の修景を行う。
■工事内容:屋根、外壁、外部建具・格子の改修
■工期:令和8年4月~令和9年3月(予定)
■設計者:一級建築士事務所 内田康博建築研究所
■施工者:株式会社 大下工務店

2. 祇園紅雪辻子 <通り景観の修景>
4軒の京町家と2軒の新築からなる、四条通から花見小路へと抜ける紅雪辻子。四条通沿いを復原的に改修し、路地全体の修景を行う。
■工事内容:屋根、外壁、外部建具・格子の改修、路地内の修景
■工期:令和7年12月~令和9年2月(予定)
■設計者:末川協建築設計事務所
■施工者:株式会社 辻工務店
